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年頭所感 new year's impressions

  • 執筆者の写真: 若林宏輔
    若林宏輔
  • 2020年1月10日
  • 読了時間: 4分

 さて日本から約10時間遅れてNYは2020年を迎えました。SNSを観察しながら「くそっ、先を越された!」とかはとくに思いませんでしたけれど、なんとなく新年が2回来たような気がしないでもなく、じゃあ、もうこれは僕だけ2021年にいるのではないか?とか思ったとか思わなかったとか。

 日本では年末年始といえば休日で、基本的に元旦以降も数日間休みになるのが通常かと思います。一方、アメリカでは一般的にクリスマス前後が休みになりますが、年末は平常運転で、元旦New Year's Dayだけが祝日になります(大晦日New Year's Eveは祝日ではない)。よって1月2日からはただの平日となっています。調べてみると国が定めた祝日自体がアメリカは10日しかなく、これも州によって採用されなかったり別の祝日があったりと、日数が前後するようです。一方、日本では国の定める祝日が16日あり、この意味で実は日本のほうが休みが多かったりします。また日本はこれとは別に休業日というものがあるのでさらに休みが増え、結果的に年末年始は1週間程度休みになる場合もあるわけです。どうやらアメリカには休業日という概念はないようで、そのためゴールデンウィークのような決まった長期休暇もありません。ただし、有給休暇のような形で自由に長期休暇が取れるということのようです(夏休みを2週間以上みたいな形で取る)。

 どちらが良いのかというのは難しいところで、実際日本の大型連休制度などの話をするとアメリカ人は羨ましがるようです。でも日本みたいに、皆が一斉に休暇に入ると、どこも混み合うので嫌だなと思ったりするわけですが、結局アメリカでも長期休暇を子供の休みに合わせて取ったりするので、同様の混雑やUターンラッシュといった現象は存在するようです。ちなみにUターンラッシュは日本の造語だったりします(英語ではreturn rush。ちょくちょく英語薀蓄を入れる活動を非営利で続けています)。  さて大学はというと、何ということでしょう、実は12月中旬から1月末までは冬休みなのです。クリスマスに向けて休みはじめて、冬を満喫するという感じですかね。この意味でも大学という場所が特殊なところだという気がします。アメリカの大学の学期区分は、だいたい1月下旬〜5月上旬に春学期があり、5月後半からが夏休みになります。ただ(よくわからないけど)夏学期という概念があり、夏休み中も大学自体は講義をしていたりします(冬休み中も冬学期があり大学は稼働中)。そして8月後半に秋学期がはじまります。なぜか日本ではアメリカは9月始まりと言われているのですが、若林の所属するJJCでも8月末にクラスが始まっていました(確認済み)。やはり日本人なので、この学期区分の感覚には全く慣れないな、というのが正直に思うところです。12月中は途中まで長期休暇中だと気づいていませんでした。まぁ実際はそれなりに学生がいるので余計気づかない、ちょっと減った?ぐらいの変化なので。逆に学生が全くいない日も「何かの祝日かな?」と思うような浮世離れな日々でした。その一方で、教員というか研究職・事務方は1月2日から通常営業なので、「何、元旦翌日から仕事だと?」と思わず、思わずにはいられません。まぁ、日本でも院生の頃は学期区分とかどうでも良かったりしてました。むしろ教員になってから、講義があるために、結構意識するようになったような気がします。それでも去年は1月2日は大学にいましたけど(だって正月って暇じゃないですか?)。

 さてゼミ生関連の報告ですが、1月中旬には3回生(2期生)のプレ卒があるようです。プレ卒というのは、いわゆるポスタ発表大会で、3回生が1年間の各自の研究成果を発表するものです。卒論前の大きな試金石という位置づけですし、他研究室の先生から意見やアドバイスを貰える良い機会となっています。現若林ゼミ3回生は、現在、里子として各先生のゼミに所属していますが、数名は事前に若林にポスタを送ってくれました。ちょっとタイミングが合わずに返信が遅れた人もいましたが、上のような次第で遅れたということでご容赦ください(長い言い訳 )。  ちなみに、タイトルに年頭所感と書きながら何も指針めいたものを今のところ書いていませんが、上記の通りアメリカにいるかぎり特に「一年の計は元旦にない」ことはわかっていただけるものかと。今、Blogを書きながら、なんとなく「念頭小寒」というつまらない言葉が頭を過ぎったりましたけど、書かなければよかったですかね?この間も「年頭召喚」の方が全体に合っているかな?とかも思いましたけれど。まぁ毎年思うことですが、今までと特に変わらず、大きく変化せず淡々と粛々とつつがなく過ごせれば良いなと思う次第です。

 
 
 

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